2022/08/09 13:24



熟成古酒こそ燗で呑む

「龍力 純米熟成古酒1999BY」


1999年(H11BY)醸造の熟成古酒です。熟成古酒特有の黒糖や栃餅、ナッツにも例えられる熟成香がバリバリにあります。かなり強いので、この香りが生理的に嫌いなかたは耐えられないと思いますが、私には食欲をそそる良い香りです(笑) それに呼応する旨味の凝縮感、集積感は半端じゃなく、濃い昆布だしの様です。酸はそれほどに立たず、旨味が前面にでてきます。

燗につけると、酒質が一層充実し、安心感がありますね。常温では、旨味に押されて隠れていた酸も一気に立ってキレも俄然よくなります。古酒を語るとき一度は呑んでおきたい熟成純米酒です。残念ながらサイズは、4合瓶(720ml)しか発売されていません。是非、この燗酒を、濃い味わいの中華や肉、ジビエ料理、チーズ料理などに合わせて、そのマリアージュをお愉しみください。


 原材料: 米・米麹

 酒米: 雄町(岡山市瀬戸町産)

 精米歩合: 65%

 アルコール度: 16〜17度

 日本酒度: −1


長期熟成させた完全発酵純米酒の古酒は、大変魅惑的だ。時を駆けて熟成し、練れて凝縮された旨味に打ちのめされる。そんな魅惑の「純米古酒」を紹介しよう。


長期熟成酒(古酒)の特徴


①色合いは、非常に「濃い山吹色」をしている。


②「黒糖」「ナッツ」「醤油」「味噌」などに通じる独特の香りの「熟成香」がある。 これは個人的嗜好により好き嫌いがはっきり分かれる香りだ。 私にとっては食欲をそそる香りなのだが・・・生理的に受け付けない人がいるのも否めない。(笑)


③時を駆けて、熟成により「練れた旨味」が集積、凝縮しているのが古酒である。一般的な完全発酵の2回火入れの純米酒ならば、時間が経つほど、気温が高いほど熟成度合いが増していくことになる。

(熟成度合=積算温度×時間)


④「燗酒」でこそ凝縮した旨味が開き、本来持つポテンシャルを発揮する。


⑤「食中酒」として料理とともに呑んでこそ真価を発揮し、お互いを高めあう。 和食はもとより、濃い味わいの中華料理、ジビエ・肉料理、チーズ料理などとも相性が良い。


純米古酒(長期熟成酒)は、このように大変個性的であり、慣れてない方は嫌悪感さえ感じる可能性もある。紹興酒や梅酒に似た酒質を有するので、これらを呑みなれている方なら、比較的すんなりと受け入れることができるはずだ。


注意:古酒の名称にある「H10BY」とは、平成10酒造年度(平成10年7月~平成11年6月)に搾られた清酒を意味します。


お電話で取り置き予約もできます。

リンクから純米燗伝道師がお薦めする純米酒の詳細情報をご覧いただけます。

 ↓


当店webショップ




 

#地酒のdon #純米燗 #純米燗伝道師 #佐用の酒屋 #純米古酒 #日本酒の贈り物 #父の日の贈り物 #夏の贈り物 #冬の贈り物 #龍力

 

・・・・・・・・

播州佐用の酒屋

赤松酒店(地酒のDON)

店主 純米燗伝道師

  赤松儀和

〒679-5523

兵庫県佐用郡佐用町上月1030-4

℡ 0790-86-1235

fax 0790-86-1236