2022/12/31 10:20
お正月に呑みたい純米燗
「奥播磨 純米大吟醸 伝授R1BY」
純米燗金太郎です。
今日は大晦日。
いよいよ今年もあと1日。
本日もバタバタになりそうです。体力は結構バテバテですが、気力は充実しています(笑)
皆さまにお会い出来る事を愉しみにして、お待ちしています。
皆さまには、この1年本当にお世話になりました。来年も宜しくお願いします。
さて、今年を締め括る至高の1本は、奥播磨のこのお酒です。
奥播磨の最高峰の純米大吟醸。
透明感ある綺麗な酒質でありながら、コクのある旨味が呑みごたえをもたらし、酸のキレも爽快!
派手さは無いですが、食中酒として、お正月料理にも大変合わせやすいです。
「奥播磨 純米大吟醸 伝授R1BY」
含み香にわずかに青リンゴや洋ナシ様のニュアンスと黒糖の様な熟成香もある。口に含むとすぐに上品な米の旨味と甘味が広がり、それを楽しんでいると後から清々しい柑橘系の酸味が追いかけてくる。余韻に米の旨味とわずかな渋味、そして酸が絶妙のバランスを醸し非常に心地良い。良い熟成過程だ。
けがれない、きれいな酒だが、燗につけると一気に酸が立ち、奥播磨らしいコクとキレが出てくる。なかなかパンチもある。食中酒でどうぞ。
https://donsayo.buyshop.jp/items/44603518
「吟醸酒の強い香り」が日本酒の幅を狭める!
*吟醸酒は香りが穏やかなものを選ぶ事をお勧めします。
吟醸酒の香りも、わずかなら上品であり、気にならないのですが、香りが立ち過ぎると興ざめしてしまいます。これを燗に付けると、なおさら鼻が曲がりそうになり、せっかくの料理の邪魔者となってしまいます。
日本酒は本来、色々な温度帯でその味わいが変化するのが趣深く、それを楽しむものです。
それなのに我々酒屋が、「吟醸酒は冷酒で楽しまなきゃもったいない」というようなことを吹聴したものだから日本酒の本来の魅力が半減しちゃったのです。
吟醸酒などのアルコール添加された酒を燗につけると、吟醸香やアルコール臭が立ち過ぎて呑めないものが多いです。これらの酒は冷酒で呑んでください。
しかし、純米吟醸酒で上立香が穏やかなものは、冷酒でも品が良く美味しいし、さらに燗につけても旨いものです。
吟醸酒だからといって冷やして呑むことにとらわれていると日本酒の世界感が狭くなります。
もっと突っ込んで言うなら、純米大吟醸酒などの最高級なお酒といえども、燗につけて料理を引き立てる酒質でなければ、半製品だと考えても良いぐらいです。
ただ酒質設計的に「冷酒」としてキンキンに冷して呑ませたい蔵元の思惑がある吟醸酒が多いのが実情で分かりづらいと思いますので、是非、酒屋店主に、選んだ純米酒の「呑んで美味しい温度帯」も訊いてみてくださいね。その方が失敗がないと思います。
色々な温度帯で呑んでみて、日本酒の懐の深さに触れてほしいと思います。
お酒を電話で取り置き予約もできます。
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