2023/01/07 14:50


二十歳で呑みたい純米燗

「奥播磨 宮の井 純米古酒H30BY」


純米燗金太郎です。

今日は冷たい雨が降る佐用町です。

朝のランニング時は、

「-3℃」

と、そこそこ冷えていたので、放射冷却で良い天気になるかと思っていましたが、甘かったです。

雪になっていないだけラッキーでした^_^


さて、日本酒を呑まれた経験がほとんど無く、その先入観が無いかた(女性や初心者)に

「美味しい」

と言って頂ける日本酒には

「酸のインパクトがある純米酒」

があります。

そして、もう一つ。

旨味が複雑で濃い

「熟成純米古酒」

も挙げられると経験則上、思います。

古酒については、日本酒をよく呑まれて精通しているかたに限って、その色や香りから

「傷んでいる」、

あるいは「老(ひ)ねている」

と評価する人が多いですから、対照的な反応だな、といつも思っています。


そこで、まだ先入観がない二十歳のかたに呑んで頂きたいのが

このお酒です。旨味の凝縮感に、はまると思います。


「奥播磨 宮の井 純米古酒H30BY」


熟成酒特有の黒糖・醤油・紹興酒にも通じる熟成香は、さほど強くない。ナッツのような香ばしい香りがある。凝縮した上品な旨味が広がり、柑橘系の酸が小気味よくキレて、スッキリと呑める。まだ余韻の渋味も強く、熟成の余地を感じる。

これを燗にするとまた一段と美味いんだなぁ!

燗につけると、旨味と酸の輪郭がよりクッキリとして、 バランスがよくなり、強い純米酒の酒質を再確認する。濃い味の料理やチーズ料理でも受け止める。


https://donsayo.buyshop.jp/items/44603507


「長期熟成古酒(火入酒)の特徴」


1.色合いは、非常に「濃い山吹色」をしている。


2.「黒糖」「ナッツ」「醤油」「味噌」などに通じる独特の香りの「熟成香」がある。 これは個人的嗜好により好き嫌いがはっきり分かれる香りだ。 私にとっては食欲をそそる香りなのだが・・・生理的に受け付けない人がいるのも否めない。(笑)


3.時を駆けて、熟成により「練れた旨味」が集積、凝縮しているのが古酒である。一般的な完全発酵の2回火入れの純米酒ならば、時間が経つほど、気温が高いほど熟成度合いが増していくことになる。

(熟成度合=積算温度×時間)


4.「燗酒」でこそ凝縮した旨味が開き、本来持つポテンシャルを発揮する。


5.「食中酒」として料理とともに呑んでこそ真価を発揮し、お互いを高めあう。 和食はもとより、濃い味わいの中華料理、ジビエ・肉料理、チーズ料理などとも相性が良い。


純米古酒(長期熟成酒)は、このように大変個性的であり、慣れてない方は嫌悪感さえ感じる可能性もある。紹興酒や梅酒に似た酒質を有するので、これらを呑みなれている方、あるいは、女性や初心者には、比較的すんなりと受け入れることができる日本酒本来の酒質だ。


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