2023/02/03 15:39


節分に呑む純米燗

「大正の鶴 百万年の一滴 きもと雄町純米2020BY」


純米燗金太郎です。

今日は節分ですね。

季節の変わり目でありながら、運気の変わり目とも言われるそうです。

ならば、純米燗を呑んで身体を清めながら、皆で上昇機運に乗りましょう!

肴は、「イワシ」「豆」「太巻き」でね。


そんな節分にお薦めするのは、この純米燗です。

兎に角、強い、固い、旨い、渋い、キレッキレの完全発酵!


「大正の鶴 百万年の一滴 きもと雄町純米2020BY」


「きもと」特有の乳酸系の爽やかな香りが鼻孔をくすぐりワクワクする。口に含むと、穏やかで上品な旨味を感じ、温まるほどに膨らむが、期待値の手前で伸びが止まるのが口惜しい。すぐに柑橘系の酸が追いかけてきて、渋味とともにキリッと引き締まった強い酒質と透明感を演出する。「洋ナシ」に「甘い夏みかん」を足して2で割ったようなイメージの余韻がある。もっと旨味が開く1~2年後の酒質が愉しみだ。


https://donsayo.buyshop.jp/items/63615797


【完全発酵純米酒とは??】

発酵途中(酵母の活動途中)で、醸造用アルコールや調味液(糖類など)添加をして、酵母の活動を止めるベトベト甘い日本酒が大手の日本酒だ。酵母が自ら作り出したアルコールにより死滅する寸前まで、米のデンプンを糖化させたブドウ糖などを酵母に食わせてアルコールを極限まで高めるような醸造法により純米酒を搾ると、余韻にベタベタした甘味が残らず、スッキリとした日本酒になる。完全発酵純米酒には日本酒度が「+20」前後までキレた純米酒も多い。搾りたては、余韻の渋味が強いが、これを1年、2年、10年と熟成させると旨味が凝縮しながらもキレのある日本酒になる。こんな熟成に耐え、温度変化にも味の骨格が崩れない(「冷や」でも「燗」でも、「燗冷め」でも美味しい)強い酒質の純米酒を「完全発酵純米酒」と言いう。これこそが日本酒の原点だ。


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