2023/02/27 15:46
これを呑んで春を迎えに行こう
「竹泉 純米酒(香色)2017BY」
純米燗金太郎です。
今日は、朝から快晴。
放射冷却で
「ー4℃」
冷え込んでいましたが、日中は、まさに春の陽気。
いよいよ春が近づいてきたのが実感出来てワクワク。
さて、そんな春間近の昼下がりに紹介するのは、熟成感がありながら、スッキリ呑める強い造りの「完全発酵純米酒」のこれです。
「竹泉 純米酒(香色)2017BY」
黒糖様の軽い熟成香を感じる。上品で複雑、繊細な旨味、甘味を感じていると、その上面を酸が滑るように通り抜けていき、スッキリ爽快な辛口へ誘われる。その後、渋味残りがあり、若さと固さを感じる部分がある。
70度程度の熱燗につけて、そこから冷ましていくと50度程度で固さがとれて米の旨味が際立つ。どんとこい米の特徴がでているのか、酸の立ち方が独特で面白い酒質となっている。
気取らない家呑みの純米酒としていかがでしょう。
https://donsayo.buyshop.jp/items/44603488
【完全発酵純米酒とは??】
発酵途中(酵母の活動途中)で、醸造用アルコールや調味液(糖類など)添加をして、酵母の活動を止めるベトベト甘い日本酒が大手の日本酒だ。酵母が自ら作り出したアルコールにより死滅する寸前まで、米のデンプンを糖化させたブドウ糖などを酵母に食わせてアルコールを極限まで高めるような醸造法により純米酒を搾ると、余韻にベタベタした甘味が残らず、スッキリとした日本酒になる。完全発酵純米酒には日本酒度が「+20」前後までキレた純米酒も多い。搾りたては、余韻の渋味が強いが、これを1年、2年、10年と熟成させると旨味が凝縮しながらもキレのある日本酒になる。こんな熟成に耐え、温度変化にも味の骨格が崩れない(「冷や」でも「燗」でも、「燗冷め」でも美味しい)強い酒質の純米酒を「完全発酵純米酒」と言いう。これこそが日本酒の原点だ。
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