2023/06/11 15:18
父の日に贈りたい純米酒
「奥播磨 純米吟醸 深山霽月R2BY」
純米燗金太郎です。
今日の神戸新聞の記事に、佐用町乙大木谷の棚田の記事がありました。
日本の棚田百選にも名を連ねる棚田です。
先日「お田植え祭」に伺った桜山の棚田とは、谷違いになりますが、近い所にあります。
棚田を維持保全するのは、大変です。
まず、水の確保が難しいですし、大型の農業機器が入らないので、手作業に頼る部分が大きくなり、重労働になります。
ただ、無農薬無施肥栽培を目指すなら、棚田の一番上の田圃を確保すれば、水の循環による農薬の汚染を受けないので、栽培しやすいそうです。
棚田栽培のメリットを最大限に活かしたプレミアムなお米の収穫をメインにした保全が出来れば、良いですね。
さて、燕の雛を確実にカラスから護る為に、カラス避けをバージョンアップしました。
これで大丈夫だとは思うのですが・・?
絶対はないからね。
できる範囲で。
^_^
今日紹介するのは、純米吟醸でも燗酒がお薦めのこのお酒です。冷やでも燗でもスッキリと呑めます。
「奥播磨 純米吟醸 深山霽月R2BY」
これ、奥播磨のラインナップの中では、一番スッキリとキレるタイプで、ある意味、奥播磨らしくないかもしれない。でも私の嗜好においては、数ある奥播磨のお酒の中でダントツの一位す。(笑)
ほんのりと洋ナシのような上品な含み香が鼻をくすぐりながら、旨味も柔らかく広がり、その後、柑橘系の酸が爽やかにキレる。もちろん冷酒でも美味いですが、やっぱり燗酒が絶品。
魚料理を中心とした和食を中心に、粕漬、糠漬けなどの発酵食品とも良く合います。これからの熟成のしかたも大いに愉しみです。ワクワクさせられる魅力をもっています。
https://donsayo.buyshop.jp/items/44603519
*「吟醸酒の強い香り」が日本酒の幅を狭める!
*吟醸酒は香りが穏やかなものを選ぶ事をお勧めします。
吟醸酒の香りも、わずかなら上品であり、気にならないのですが、香りが立ち過ぎると興ざめしてしまいます。これを燗に付けると、なおさら鼻が曲がりそうになり、せっかくの料理の邪魔者となってしまいます。
日本酒は本来、色々な温度帯でその味わいが変化するのが趣深く、それを楽しむものです。
それなのに我々酒屋が、「吟醸酒は冷酒で楽しまなきゃもったいない」というようなことを吹聴したものだから日本酒の本来の魅力が半減しちゃったのです。
吟醸酒などのアルコール添加された酒を燗につけると、吟醸香やアルコール臭が立ち過ぎて呑めないものが多いです。これらの酒は冷酒で呑んでください。
しかし、純米吟醸酒で上立香が穏やかなものは、冷酒でも品が良く美味しいし、さらに燗につけても旨いものです。
吟醸酒だからといって冷やして呑むことにとらわれていると日本酒の世界感が狭くなります。
もっと突っ込んで言うなら、純米大吟醸酒などの最高級なお酒といえども、燗につけて料理を引き立てる酒質でなければ、半製品だと考えても良いぐらいです。
ただ酒質設計的に「冷酒」としてキンキンに冷して呑ませたい蔵元の思惑がある吟醸酒が多いのが実情で分かりづらいと思いますので、是非、酒屋店主に、選んだ純米酒の「呑んで美味しい温度帯」も訊いてみてくださいね。その方が失敗がないと思います。
色々な温度帯で呑んでみて、日本酒の懐の深さに触れてほしいと思います。
お酒を電話で取り置き予約もできます。
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