2023/06/18 15:05
父の日の贈り物は未だ間に合う
「天穏 純米吟醸 馨(かおる)R 4BY」
「燐としたその美しさは
時も景色も 馨らせる」
純米燗金太郎です。
今日紹介する天穏(板倉酒造・島根)は、その燐とした佇まいの美しさで、時と空間を一瞬で支配してしまうような魅力に溢れています。
「天穏 純米吟醸 馨(かおる)R 4BY」
(燐とした佇まい、旨味と酸の輪郭クッキリ!)
バニラ・ヨーグルト様のほのかな含み香に、「ホッ」と癒される。優しく、まろやかな旨味が前面に出て伸びる。太めの酸の存在感もあり、旨味と酸の輪郭がクッキリとしたキレッキレの酒質。元気が溢れるている。余韻の渋味も感じられてアクセントにもなる。
燗につけると、旨味は、優しさとまろやかさが増していき、酸とのバランスが良くなる。キレキレの酒質でありながらも、はんなりと心を和ませてくれる。
https://donsayo.buyshop.jp/items/75616456
「私は、炭濾過しない山吹色の日本酒を選びます」
本来、日本酒というものは山吹色なのは周知のとおりです。
なのに見た目が悪いから炭でろ過して透明にする事が多いです。
そしてもう一つの要因として、炭でろ過することにより雑味をとり除くという目的もあります。
もちろん雑味とともに日本酒の肝ともいうべきお米の旨味成分までも取り除かれてしまいます。つまり搾った酒の味に自信がないので、炭を使いさし障りのない味の酒にしようとしている行為なのです。こんなのが美味しいわけがないのです。
一方、杜氏さんが醪を完全発酵させ、自信をもって搾った純米酒なら、無ろ過にするか、軽くフィルターろ過するだけで、炭をかけて肝心の日本酒の旨味や個性を取り除くような野暮なことはしないものです。
また、山吹色の濃さは熟成度合のパラメータにもなりますもんね。
だから私は、透明な日本酒を見ると、すごく不安になります。
このお酒って絶対美味しそうには見えないだよなぁ。」という逆の観念に支配されてしまうのです。そういう意味で、「山吹色」の純米酒を選ぶ事は私にとっては、とても重要です。
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