2023/08/02 19:01
お盆に呑みたい純米燗
「日置桜きもと雄町純米R1BY」
純米燗金太郎です。
8月に入りました。
暑さにもだいぶ慣れて、暑さを徐々に愉しめるようになってきた今日この頃。
店頭の開け放した入り口から入って来る熱風の涼しいこと。
換気は抜群です。
ご安心ください。
😊
さて今週は、お盆に呑んで欲しい純米燗を紹介します。
まずは、やはり日置桜でしょう。
落ち着いた滋味深い酒質ですので、夏でもスッキリ呑める純米燗です。
「日置桜きもと雄町純米R1BY」
黒糖のような香りがある。複雑で奥行きある旨味は濃い。酸は果物が熟したような体で太くインパクトがある。旨味と酸のコラボは、バランスが良く呑みごたえがあり、呑み飽きしない。熟成年数の割に熟成感がある酒質は、日置桜では珍しく、ある意味日置桜らしくないかもしれない。これからの熟成でも、どんどん酒質は変化しそうだ。
燗につけると旨味が凝縮し、よりバランスが良くなり落ち着いてくる。
https://donsayo.buyshop.jp/items/44603416
*「きもと」「山廃」の世界
(そのスッキリ繊細な酒質を味わう)
その奥行きある味わいの背景にある微生物たちの奇跡的共演を想像すれば、きっと心揺さぶられずにはいられない!
速醸仕込み
人為的に乳酸添加する安全な醸造方法。
現在の一般的な酒造りの方法。酒母(もと)に人工的に乳酸を添加し、その酸で酵母を他の雑菌から守りながら育成する。この方法なら、ほとんど腐造の危険性は無く安全なので、大部分はこの仕込みで醸される。
きもと仕込み
「天然の乳酸菌」を取り込む醸造方法。
酒母(もと)の中に自然界の乳酸菌や硝酸還元菌が順繰りに発生しない場合には、腐造の危険性が付きまとう。しかも、山卸し(櫂で酒母を摺る作業)など昼夜を問わない大変な労力と時間と技術を要する。
山廃仕込み(きもと系)
「きもと」の山卸し(櫂で酒母を摺る)を廃止した仕込み。
きもと同様に天然乳酸菌を取り込むが、きもと仕込みの重労働のひとつの山卸しを廃止し、主に暖気樽(「だきだる」と呼ばれる湯の入った樽)を酒母に入れ、その温度調節で、麹の酵素力を引き出し、米を溶かす仕込み
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